WML@ビックサイト

これはロセス。

 ブースが質・量ともにさびしく、なんだかオフ会の延長線のような印象。Fさんからチョコレートをいただき、Sさんから自家製燻製マンゴー、ブドウをいただく。燻製はベーコンが楽しみになる、煙い味。どうもありがとうございました。もちろん、有名人は勢揃いだったのだけれど、誰向けのイベントなのか、方向性を迷っている印象を受けた。
 

 マスタークラスはシーバスリーガル、ハイランドパーク、グレンロセス
 シーバスは12年、18年、ロイヤルサルート21年、38年の試飲。改めて飲むと、なるほどキーモルトがストラスアイラなのだな、という印象を受ける。また、現行の18年については、閉鎖蒸留所のものが入っているため、今後入れ替えること(どこの蒸留所かは秘密とのこと)、38年は現在免税店と韓国市場にのみ展開していること。ちなみに38年は契約以外のごにょごにょした理由で、日本市場には投入できないらしい。


 ハイランドパークの講師は土屋さん。妻から噂は聞いていたけれど、話がおもしろいが、長い。うちの実家の猫によく似た猫がハイランドパーク蒸留所のウイスキーキャット、バーレイ君。テイスティングは12、18、25、30、1958。30年はまもなく日本市場投入らしい。オールラウンダーとの評価だが、30年ならば25年の方が好きだなぁ。1958年は別もの。これを飲めただけでもハイランドパークのMCを取った価値があろうというもの。


 グレンロセスはすでに酔っぱらっていたこともあり、今一つ。ニューポットを飲むことができ、また、そのニューポットが72-2004でもニュアンスを感じることが出来たことは収穫。ロセスの新製品はセレクテッドリザーブ。7〜8年ものの樽のバッテッドで、この春に市場投入の予定。また、まだ60年代の樽を何樽か持っているものの、いつボトリングするかは決めていないそう。ブラックアダーの68や、オフィシャルの66が良かった記憶があるので、酒質が落ちる前にボトリングして欲しいのだが。シーバスの超熟もののために使ってしまい、シングルモルトとしては出さなかったりして :-p

 他のクラス参加者からの話から気になったポイントとしては、アライドを辞めたロバート・ヒックスが、バランタインのクオリティコントロールにまったくタッチしていないこと、ビル・ラムズデンがSMNS向けに樽を今選んでいるということ、マッカランカスク自体は決してまずいものではないらしいこと(笑。ダンカンテイラーからはシングルカスクでないモルトが発売予定のこと――60°を切った樽の在庫処分でないことを祈る。