椿姫を見ませんか(……と、モンマルトルのすみれ)

椿姫を見ませんか (講談社文庫)

椿姫を見ませんか (講談社文庫)

ふと読みたくなり、風呂につかりながら。
音楽をやっている人間が思わずにやりとするような会話が随所にあるミステリー。
記憶が確かならば、出版されているシリーズ三作の中で最初の作品ながら、最もマニアックだった印象が。

で、なぜ「モンマルトルのすみれ」かというと、デュマが椿姫のモデルとしたのがマリー・デュレプシ、本名は「ローズ」。オペラの椿姫の主人公は「ヴィオレッタ」。モンマルトルのすみれでニノンが新聞をまとうシーンがあり、その新聞にはデュマの小説が。検索してみると椿姫は1948年なのでその小説が椿姫の可能性は十分あり。ここで薔薇とすみれ、というキーワードが期せずして出会っているではないか、というワケ。ついでに、椿姫の恋人役はアルマン。だからどうというわけではないけれど。


……ガレリア座の本番と仕事の校了を前に、ただの逃避行動。