エスペランス@西麻布

しろとりふー♪

 結婚記念日ということで奮発して。
 何度行ってもあまりに非現実的な空間にため息が出る。量を抑えてもらったにも関わらず、あまりに幸せでデザートまで行けず。まぁ、支払いの際にもため息が出るのだけれど。

ちなみに、隣の席からは仕事で聞き覚えのある名前がばらばらと。先週会った先生やら、来週会う先生やら……。
 
 仙台産生牡蠣
 ホタテのソテー
 白トリュフのリゾット、フォアグラ添え
 雉のグリル
 チーズ

 ホタテのソテーはみっちりと肉厚なホタテに軽く火を通し、バルサミコ酢と白トリュフで香りを付けたもの。ねっとりと甘くて美味だけれど、少しワインには負け気味。
 リゾットは、サーブ時に惜しげもなく白トリュフを上にかけたもの。削った瞬間からトリュフの濃厚な香りが立ち上ってき、口に含むと体全体に芳醇な香味が行き渡る印象を受ける。ワインとの相性もよく、双方の香りを引き立てあって余韻をより長くする。今年最後の白トリュフだそう。間に合ってよかった。フォアグラももちろん火の通り加減などよいのだけれど、こちらは前回のフォアグラの炭火焼きにちょっと譲るか。
 塩とオリーブオイルだけで味付けられた雉は、脂も肉も旨みが強い。牛の赤身の鉄のような旨さではなく、アミノ酸系の旨さ。こちらも白ワインとの相性は抜群。


 ワインは2002の白とは思えないほどの成熟感。爽やかな樽香ながら、口に含むと瞬間「貴腐?」と感じるような甘さを感じる。が、それが甘みではなく、複雑さだということにまもなく気が付かされる。